お部屋探しをしているとき、「間取り図」を見る機会はとても多いですよね。間取りは生活動線や快適さを左右する大事な要素。でも、図面に表れていない部分にこそ注意点が潜んでいることもあります。今回は、北浦和エリアを中心に多数のお部屋をご紹介してきた私たちセンチュリー21ハウスプランが、失敗しない「間取りの見分け方」についてわかりやすくご説明します。
まず最初にお伝えしたいのは、間取り図に描かれているのは「空間の配置情報」だけだということです。たとえば「1LDK」と聞くと、リビングと寝室が分かれていてゆとりのある印象を受けますが、その実態はお部屋ごとに大きく違います。
よくある例として、リビングと寝室の間が引き戸1枚で仕切られているタイプ。間取り図ではきちんと分かれて見えても、実際に住んでみるとテレビの音や生活音が筒抜けになり、「結局ワンルームのように感じる」ということも珍しくありません。
次に、帖(じょう)数です。「6帖」と聞けば広さのイメージが湧きますが、実は帖数には「壁の中心から測る」ケースや「内寸で測る」ケースなど、基準が異なることがあります。また、柱や梁(はり)の張り出しによって、使える面積が実質的に減っていることも。
たとえば、「8帖の洋室」と表記されていても、ベッドとデスクを置いたら通路が狭くなりすぎてしまった…なんて声もあります。図面だけでは見えない「家具の配置」や「可動域」もあらかじめイメージしておくことが大切です。
間取りを見る際には、「キッチンの位置」にもぜひ注目してください。リビングに対してオープンタイプになっているか、それとも独立型かで印象は大きく変わります。料理をする頻度が多い方にとっては、キッチンがリビングの真横にあることで「においが広がりやすい」と感じるかもしれません。
また、キッチンから洗面・お風呂場への動線が長すぎると、朝の身支度や家事の効率にも影響してきます。住んでからの動きを思い浮かべながら、間取り図を見るクセをつけておくといいですね。
「収納たっぷり」という間取りでも、いざ見てみると奥行きが浅くて使いづらい、あるいはクローゼットの扉が家具と干渉して開けづらい…そんなケースもあります。
見逃されがちなのが「収納の位置」です。リビングに収納がないと、日用品の置き場に困ったり、いつも何かが出しっぱなしになってしまったりするかもしれません。収納量だけでなく、配置も大事なチェックポイントです。
間取り図には「方角」が記載されていますが、これも実際には現地確認が重要です。たとえば「南向き」と書かれていても、隣の建物が近ければ、日中でも光が入りにくいことがあります。反対に「東向き」のお部屋でも、周辺に遮る建物がなければ朝から気持ちよく日が入ることも。
図面上の向きだけで判断せず、窓の配置や開口部の広さ、近隣の建物の高さも含めて総合的に考えましょう。
意外と盲点になるのが「玄関」の位置です。玄関を開けると室内が丸見えになるような間取りでは、来客時のプライバシーが確保しづらくなります。また、玄関からリビングまでの導線が長すぎたり曲がりくねっていたりすると、荷物の搬入や日々の移動にも影響が出ます。
一見シンプルな間取りでも、玄関の位置関係によって住み心地は大きく変わることがあります。
間取り図は、あくまでも空間の設計図。大切なのは、その図面を見ながら「自分の暮らし」をリアルに想像してみることです。普段どこで食事をし、どんな家具を置き、どう動くのか。来客が来たとき、洗濯物を干すとき、在宅ワークをする場合など、さまざまなシチュエーションを思い浮かべてみましょう。
もちろん、すべてを完璧に満たす間取りは少ないかもしれません。それでも、優先順位を整理しておくと、納得感のあるお部屋探しにつながります。
今回ご紹介したように、間取り図だけでは見えないポイントがたくさんあります。「この部屋、いいな」と思ったときこそ、冷静に間取りの裏側にある「暮らしやすさ」に目を向けてみてください。
センチュリー21ハウスプランでは、北浦和・浦和区エリアを中心に、お客様のライフスタイルに合ったお部屋探しを全力でサポートしています。図面の見方がわからない、間取りの違いに迷ってしまう…そんなときは、ぜひ私たちにご相談ください。経験豊富なスタッフが、お一人おひとりの目線でご提案いたします。
※このコラムは2025年4月11日時点の情報をもとに作成しています。掲載内容と現状が異なる場合がございますので、詳細はお気軽にお問い合わせください。